『Final Cut Pro X』VS『Adobe Premiere Pro』徹底比較!プロ向け動画編集ソフトはどっちがいいの?
YouTubeを筆頭とし現在もブームが衰えていないインターネット動画産業…。
毎日更新されるYouTuberの動画を観ていない方は少ないはず。
YouTuber達は、もちろんビデオカメラを回してそのままアップロードするなんてことはしていません。多くの人は動画を編集して投稿しています。
動画編集をするのはテレビやYouTuberだけではありません。結婚式のムービーを作りたい、子供の入園から卒園までの動画をまとめたい、など一般のユーザーの方でも触れる機会はあると思います。
そのとき!!!
一度は思ったことありませんか?
本格的な動画を制作してみたいと。
あるあるですね。
今回は本格的な動画を制作するための動画編集ソフト二強であるAppleの『Final Cut Pro X』と『Adobe Premiere Pro』の2つを価格面や使いやすさなどなど!
徹底比較します!!!
価格面
一番動画編集ソフトで大事になってくるのはお金。プロ向けの動画編集ソフトとなるとそれなりの値段はします。Final Cut Pro XとPremiere Proだと若干購入のシステムが異なるので比較してみましょう。
Final Cut Pro X
まずFinal Cut Pro Xですがコチラは1回購入すればずっと使える買い切り制。
金額は34800円(2018年9月現在)とそれなり。
購入する際はMacのAppleStoreから購入します。こちらのソフトはWindowsでは使えないのですがそれは後述。
Adobe Premiere Pro
Final Cut Proに対し、こちらは年額もしくは月額制のサブスクリプション制。
Final Cut Proと違い、使用している間は1年毎もしくは1ヶ月毎に料金を支払う必要があります。
金額はAdobe Premiere Pro単体で月額2180円。
1年間分を一括で支払う場合は26160円になります。月額払い制の中でも種類があり、年間プランを12ヶ月分割で支払うと2180円ですが、毎月契約更新の月々プランだと3180円と少しお高め。
年間プランを月毎に支払う方が圧倒的に負担は少ないですが途中で解約する時に若干面倒なのでご注意を(経験談)
1ヶ月4980円でPremiere Pro以外にこれまた有名な画像編集ソフト『PhotoShop』やPremiere Proだけでは出来ない高度な編集が出来るようになる『After Effects』なども使えるプランもあるので詳細はAdobeのサイトをチェック。
ちなみに学割なんかもありますよ。
Final Cut Pro Xに比べて様々な価格設定があり柔軟にプランを組めるのがAdobeの特徴とも言えます。
動作環境面
価格面も重要ですが、結局使えなかったら意味がないよね。っていうことで動作環境面の比較です。
ソフトを販売しているサイトの所に「推奨動作環境」みたいなの書いてあることがあると思いますが、動画編集に関してはあるだけあった方がマシです。
マジでスペック大事。僕は今ほぼフルスペック(30万ちょいした)の1世代前のMacBookPro15インチを使用していますが、それでもソフトがへばることがあるのであるだけあったほうがマシです。
マジ大事だかんね。
何回でも言うからな。
Final Cut Pro X
Final Cut Pro Xは先ほど少し触れたのですがMacのみの対応となっています。
Windowsをお使いの方はこの時点でFinal Cut Pro Xの選択肢は除外されます。
Final Cut Pro Xは仕組み上死ぬほど容量を食う仕組みになっているのである程度容量がデカいパソコンをおすすめします(最低256GB、1TBあれば良いかも)
Macの場合、MacBookを利用されている方はメモリ16GBあった方が良いかと思います。8GBでも動くことは動くのですが、イライラすればするほど編集する気が失せるので良いパソコンへの投資は惜しまずしましょう。
Macは後からスペックをアップグレードするのが面倒臭い(というか大体は出来ない)仕組みになっているので購入時に上げておくことをおすすめします。
Adobe Premiere Pro
Premiereに関してはWin/Mac両方に対応しています。
「PremiereはMacとの相性が良くないからすぐ落ちる」という声もあるのですが、ゴリゴリの編集しても僕は全然落ちないのでそこまで心配するべきポイントではないかなと思います。
Final Cut Pro Xに比べるとプロジェクトファイルの容量がそこまで大きくならないのでパソコンには優しいですね。
画面の操作性
画面の操作性に関してはFinal Cut Pro Xの方が初期設定としては使いやすいかなと感じます。Premiere Proは初心者にはあまり良心的な初期設定ではなく、画面のレイアウトをいじる必要がある(いじらなくても編集は出来るが効率が悪い)ので、編集に慣れていない人はFinal Cut Pro Xをおすすめします。
ソフトの連携面
Final Cut Pro X、Adobe Premiere Proはそれぞれ別のソフトと連携することでより高度な編集が可能になっています。
Final Cut Pro Xであれば、motionというソフトなどが連携で使用可能となっています。AdobeでいうAfter Effectsでしょうか。
Premiere ProはAdobe製品のため、Adobeから出ている関連ソフトと連携することができます。こだわった書き出しができるAdobe Media Encoderや画像編集ソフトのPhoto Shop、前述したAfterEffectsも連携可能です。
以前知り合いの方でテロップをよりこだわるためにテロップをPhoto Shopで作成し、そのままPremiereに入れている方がいました。
面倒といえば面倒なのですが一々透過画像ファイルに書き出す必要はないので不自由さはあまり感じられないかと思います。
Final Cutに比べると連携面ではAdobe Premiere Proの方が優れていると感じます。
FinalCutProX「この項目は現在カメラ上のメディアを参照しているため、共有できません。」の改善方法まとめ
結論、どっちがいいの?
端的に申し上げますと、より高度な編集・テレビのようなテロップを作りたい・動画編集を仕事のスキルとして活かしたい、という方はAdobe Premiere Proを、編集に慣れていないが凝った編集も出来るようになりたい・単純な編集をサクサク進めたい、という方はFinal Cut Pro Xをおすすめします。
どちらも使っている身としては最終的にPremiere Proに軍配が上がるのかな、という感じもするのですが、動画編集に慣れていない方が最初からPremiere Proを使うのはハードモードすぎるので、まずはFinal Cut Pro Xで編集技術を上達させ、その後にPremiere Proに移行するのも個人的にはアリかな、と思います(僕がそうだったので)
Premiere Proの廉価版として『Adobe Premiere Elements』というのも出ていますが、どちらかというとElementsに関してはPremiere ProよりもFinal Cutの方が性質が似ていると思うのでElementsからPremiere Proに移行するのはあまりオススメしないです。
どちらにせよPremiere Proは覚えて完全に使いこなせるようになると素晴らしく便利で、効率的で、なおかつ色んなツールも併用して使える良いソフトなのですが、
とにかく敷居が高い!!!
今まで色んな方に編集を教えさせていただいてきましたが(ありがとうございます)流石にPremiereを初心者に教えるのはちょっとしんどいですね。
多分編集嫌いになると思います。
というわけでみなさんもこの記事を参考に自分にあったソフトを購入してみていただければと思います。
クソみたいな編集ソフト(名前は挙げませんが)を沢山買って来た人間なので同じ思いはしてほしくないのです…。
Corel……。